本年もこのブログを見て頂き、ありがとうございました。
きちんと書き始めて3年。
1年間に書いた日本酒レビューも、112本・119本・128本と徐々に増えていき、徐々にレビューに足るボリュームになってきているのではないかと感じています。
そこで今回は、2016年に書いた128本の中から、特に印象に残ったお酒を振り返ってみたいと思います。
なんと言っても一番印象に残りました。菊正宗の130年ぶり新商品。
香りの大きさと、バランスの部分でダントツでした。
特に印象に残ったのは、口にして3秒〜くらいのミドルラストの風味の優しさですね。
上等なアル添酒のように、すっと喉に消えていく。素晴らしかったです。
麹・掛共に特A地区の山田錦を使っているだけではないですよ。
後にインタビューもありました。
動き出した菊正宗。130年ぶりの新ブランド「百黙」の知られざる開発秘話
② 宮城県 新澤酒造他 DATE SAVEN
新澤酒造がリーダーとなった今年のDATE SEVEN。
他にあるスパークリングの中で断トツのトップの香り、後キレの良さだった気がします。
ちなみに2016年の役割は以下のとおりでした。
新澤醸造店 ・・・リーダー蔵・精米
川敬商店 ・・・原料処理
勝山酒造 ・・・蒸し
寒梅酒造 ・・・麹
萩野酒造 ・・・酒母
山和酒造 ・・・醪
墨廼江酒造 ・・・上槽
なのにすごく伯楽星を感じたんですよね。宮城の酒は同じような方向を持ったお酒が多いとは思いますが、しかし。
ちなみに新澤さん。東京駅等はせがわ酒店でよく販促していらっしゃいますね。
「甘い」香りとバランスの良いお酒ですので、よろしければお買い求めください。
ここ3年ずっと飲んできていますが、トップの香りの「甘み」はNo.1だと思います。
ともかく甘い。安定して、あの香りを継続させるのはよほど確立しているのだなあと。
全体的には、マスカットや青りんごのようなすっきりとした甘い香りのお酒が増えてきたような気がします。
一方で、ミドルラストの旨味に注力する(いわゆる後キレをいかに作るか)お酒も出てきたような。
来年はどのようなお酒に出会えるのでしょうか。
できればこれまで同様、1週間に2本ペースで頑張っていきたいと思いますので(といいますか、酔っ払って評価を逃すお酒を減らしたい)、2017年もどうか宜しくお願い致します。
それでは、良いお年をお迎えください。
新年一発目は、めでたいお酒から。