今日は寝かせてたシリーズです。
山形は楯野川の純米大吟醸 攻めです。
2年半ほど暗所で寝てたものらしいです。
香りは山廃とかで見られるレーズンのような熟成香。
口にしてもその印象は変わらず、このままザラザラしたような雑味で味が落ちてしまうかのような印象を受けます。
つだここから、煮詰めたブランデーのような濃厚な甘味が広がります。
この部分に関しては廃れた雰囲気は一切ありません。
まるで古びてしまった洋館が、その一瞬だけ全盛期の時代に逆戻りしてしまったよう。濃密に、華やかに踊りだす踊りだす。
その甘味は、口にして2秒後から1秒くらい、グワッときます。
その後、急速に味が減衰し、後に苦めの雑味だけが余韻で残ります。
本当に一瞬だけ、凝縮された甘味が広がるよう。
この一瞬を味わうだけでも価値があるなぁ。
ごちそうさまでした。