ダルマ正宗の変なやつです。
もともと古酒系で鳴らしている同蔵ですが、それらのブレンデッドがこれです。
具体的には、
・昭和57年
・平成6年
・平成18年(いずれも戌年)
に加え、味を整えるため?に、平成12年を加えたとのこと。
さぞかし楽しいブレンドだったことでしょう。
とりあえず、色は麦茶くらいの色をしてます。
かなりの色付きよう。
それに比べて、風味は至って綺麗で、むしろ古酒のなかでは淡白な印象です。かなり飲みやすい。
トップはレーズンみたいな香りと、老酒の風味です。(そりゃそうか)
レーズンも、軸の渋いところがなく、身の甘いところだけを凝縮したような混じり気のあまりない綺麗な風味。
カラメルのような焦げ臭さも、特段色んな苦みや渋みがするわけでもなく、単一のようで綺麗です。
酸味は弱め。
というより、トップの香りがしっかりしているので、その印象のまま口の中で4〜5秒続きます。
舌にぴりぴりくる感じも無し。
香りが切れてくるに従って、しっかり飴色にしたべっこう飴(甘みが消えて苦みより、ただ、温度はあげすぎていないので焦げ臭くはない)の風味が少し盛り上がります。
で、すっと消える。
昭和のお酒が混じっていることを考えるとえらい酒なんですが、かなり綺麗なんで驚きです。
反面複雑な風味はないので、味わい深いというとそうではないような感じですね。
でも飲みやすく、古酒に触れるには良いお酒だと思いました。
ご馳走さまでした。